すくわく

2026年5月16日

令和7年度とうきょうすくわくプログラム活動報告書

令和7年度のとうきょうすくわくプログラムとして、「園庭菜園」「ドリームログ」「科学タイム」の3つの活動に取り組みました。子どもたちの『やってみたい』『どうなるのかな』『もっとこうしたい』という思いを大切にしながら、身近な素材や環境に主体的に関わる活動を重ねてきました。

「活動テーマ」

身近な環境や素材に触れながら、子どもたちの発見・驚き・試行錯誤を広げる探究活動

「テーマの設定理由」

子どもたちは、日々の生活や遊びの中で、自然物や身近な道具、素材の変化、不思議な現象などに出会っている。「これは何だろう」「どうしてこうなるのかな」「もう一回やってみたい」「友達にも見せたい」、こうした子どもたちの思いを大切にしながら、保育者が環境を整え、必要な素材や道具を用意することで、子どもたち自身の探究心や考える力、友達と協力する力を育んでいきたいと考えました。

 

1 園庭菜園

園庭に菜園スペースを整備し、3・4・5歳児クラスを中心にチューリップの球根を植えました。子どもたちは『何を植えようか』と相談しながら活動に参加し、土に触れたり、球根を手に取ったしながら、その形やにおいにも興味を示していました。植え付けの際には、『玉ねぎみたい』『どっちが上かな』『大きくなーれ』といった声が聞かれ、友達と一緒に土をかけたり、水をあげたりしながら、植物の成長を楽しみにする姿が見られました。その後も水やりや観察を継続する中で、芽が出る様子や花が咲く様子を見守り、『咲いたね』『色が違うね』と気付きを共有する姿が見られました。育てたものが少しずつ変化していくことを実感する中で、自然への関心や世話をする喜びが育まれていきました。

活動を通して、子どもたちはすぐに結果が見えるだけでなく、時間をかけて変化していくものにも関心を持ち、友達と一緒に待つことや見守ることの楽しさを味わっていました。

園庭菜園の土づくりを行う様子

球根を観察する子どもたち

球根を植え付ける様子

みんなで土を優しくかける姿

水やりを行う様子

成長の様子を観察する子どもたち

咲いたチューリップを見つけ、喜びあう様子

チューリップが咲き、嬉しそうにする子どもたち

 

2 ドリームログ

5歳児クラスを中心に園庭にてドリームログを使って自由に構成遊びを楽しみました。子どもたちは木材の長さや形を見ながら、『ここを入口にしよう』『もっと長くしたい』『お家みたいになったね』と相談し、協力しながら自分たちのイメージを形にしていました。小さな木材を組わせるところから始まった遊びが囲いを作る、通路や部屋、広場のような空間へと発展し、完成後にはその中に入って遊んだり、ごっこ遊びへつながったりする姿も見られました。活動の中では、『一緒に持とう』『ここに入れてみよう』『倒れないかな』といったやりとりが自然に生まれ、友達と考えを伝え合いながら試行錯誤する様子が多く見られました。

保育者が完成形を示すのではなく、子どもたち自身が考え、試し、作り直せる時間を大切にしたことで、構成遊びはより探究的な活動へと深まりました。ドリームログでの活動は、構成力だけでなく、協同性や対話する力を育てる活動にもつながっていました。

友達と相談しながら囲い等を作る姿

空間を広げながら構成遊びを楽しむ様子

友達と相談しながら別の形へ発展させる様子

出来あがった空間の中に入って遊ぶ姿

出来上がった囲いの中で会話を楽しんでいる姿

3 科学タイム
5歳児クラスを対象に、身近な素材や現象に触れながら科学あそびを楽しむ『科学タイム』を行いました。活動では、水、空気、音、感触、浮力などをテーマに、実際に見たり、触れたり、試したりする経験を大切にしました。活動の中では、『どうなると思う?』という問いかけに対して、子どもたちが自分なりに予想し、その後の変化を見て驚いたり、友達と結果を比べたりする姿が見られました。水や空気、音の不思議に触れる活動では、『なんで?』『もう一回やってみたい』『見てみて!』と、子どもたちの興味が次々に広がっていきました。また、季節の行事に関連した内容も取り入れながら、科学的な視点と遊びを結び付けて活動を展開しました。
科学タイムを通して、子どもたちは結果を見るだけでなく、予想し、試し、確かめ、友達と共有する楽しさを味わっていました。保育者はすぐに答えを示すのではなく、子どもたちの気付きや疑問に寄り添いながら、試行錯誤する時間を大切にしていました。

 

講師の話や実演を見ながら「どうして?」「どうなってるの?」と考える姿

空気砲を使い、空気や動きの力を感じる活動。

スライムを使って感触の変化を確かめたり、不思議な性質を楽しんだりする活動。

身近な素材や物(コップ、ストロー、マカロニ等)を使い、音が出る仕組みを楽しむ活動。

 

紙で凧を作り、紙の特性やバランスを工夫しながら凧あげを楽しむ活動。

 

4 まとめ

令和7年度のとうきょうすくわくプログラムでは、園庭菜園、ドリームログ、科学タイムを通して、子どもたちが身近な環境や素材に主体的に関わる姿が多く見られました。園庭菜園では自然への関心や世話をする喜び、ドリームログでは友達と協力して形にする楽しさ、科学タイムでは身近な不思議に出会い、考え、試してみる面白さが育まれました。

今後も、子どもたちの『やってみたい』『どうなるのかな』『もっと試したい』という思いを大切にしながら、日々の保育の中で探究的な活動を継続していきたいと思います。